【子育て中の参加者から】
・小学校で、英語、漢字なども、以前より学年ごとに習得すべき量が増えている。
・メールでいろいろな連絡が来る---スマホを手放せない。
・「教員の働き方改革」のため、この課題は家庭でやらせてください、という学校からの指示が多い。
などの学校をめぐる状況が語られました。
阿部きよ子
配布資料
1.幼児期の子どもたちの育ち
○保育園の園長先生の話・・・不安が強い、感情のコントロールが苦手の子どもが多い、発達特性がある子どもが増えた印象。
○心理士からみると・・・乳児期課題の、特定の親族や保育者との愛着形成がうまくできていない。それで幼児期課題の第3者への基本的信頼感が持てない。
○乳幼児期の発達課題の「保護者(親・保育者)といれば安心安全」「自分の周りの環境は少なくとも安心安全」と思える状況にない。
○早期教育の影響で、早くから「できるVSできない」の世界にとりこまれ「幼児的万能感」を持てず「できない」ことで自信を無くしている子どもが多く存在している。
○保護者が「ほかの子どもより早くできるようになること」に着目しすぎ、ゆっくり育ちを待つ、という姿勢を忘れている。
【相談例】子どもが鏡文字を書くので心配、という相談をうけたが、その子どもは3歳だった。(3歳では右・左の区別は分からない)
○4から6歳は「遊びで育つ」と言われる時期だが、この時期の発達にふさわしい集団遊びが保障されていない。
2,児童期の子どもたちの育ち
○小学校、学童保育の大規模化
TX沿線の新設校、筑波山周辺の大規模一員校での諸問題・・・大きすぎることによる管理主義、子ども同士のトラブル、保護者組織の不在。
○小学校の教育内容の量的、質的変化・・・英語教育の高度化、プログラミング教育、グループ学習や発表力の重視。
○学習の遅れを心配する保護者の塾依存。
塾の成果主義、県立高校の不足問題
○保護者の経済力による教育格差の拡大。
・見えない貧困。親以外の祖父母、叔母などが相談にくるケース増加。
・生保家庭、教育扶助家庭が増え、地域での支援も広がってきているが、マンパワー不足や資金不足もあり支援場所の偏りが大きい。
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